所長あいさつ
創立50周年にあたって
令和2年6月25日、都市環境研究所は創立50周年を迎えることができました。
創立当時は高度経済成長期の最後で、当研究所はエネルギーが有り余る若者たちの集まる自由闊達で緩やかな組織であったと思われます。土田旭を筆頭に、集まったメンバーは徹底して議論をし、妥協を許さず、質を追求するプロフェッショナル集団であったといえます。クライアントから指名を受け、相手を教育するような役割をも担っていました。
しかし、バブル経済を契機にアトリエ事務所的だった組織は、期待される役割が少しずつ変化し、三重事務所、九州事務所を生み出すなど大規模なものになりました。東京事務所においては、「計画グループ」と「事業グループ」という大きく2つの柱を持ち、結果として、このことが経営基盤を確固たるものとし、現在では同時期に誕生した他の都市計画事務所と一線を画したものになったといえます。
既に創立メンバーのうち、矢嶋啓自氏、水口俊典氏が逝去し、土田旭氏は一線を退き、小出和郎氏も会長に就任するなど、都市環境研究所は次の世代が組織をマネージメントすることになりました。
令和の時代になった今、都市を取り巻く環境は不透明で課題がまだまだ多くあり、その解決のためにはプランナーの多くの知恵と技術が必要です。幸いにも都市環境研究所には、優秀な人材が集まっています。今後の事務所の発展は、新しいエネルギーを持った若いスタッフの力無しではあり得ないと思っています。都市環境研究所の50年が築きあげてきたDNAを次世代にも継承していけるよう、今ここに集まる皆で力を合わせて頑張っていきたいと思います。
最後に、50年間支えてくださった多くの方々に深く感謝を申し上げるとともに、これからも都市環境研究所を温かく、また時には厳しくご指導賜りますようお願い申し上げます。
令和2年6月25日
㈱都市環境研究所 代表取締役 所長
横 山 英 生
退任のご挨拶
時下皆さま益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと、この度一身上の都合により、株式会社都市環境研究所代表取締役所長を辞すことといたしました。想い起こしますと、新しい都市計画という仕組みとその展開が求められている中で、土田、水口両氏に惹かれ、民間都市計画事務所を立ち上げてほぼ50年を過ごしたということになります。この50年間の折々には、皆様方に、ご指導ご鞭撻をいただきましたこと、そしてご厚意とともにご叱責をいただいたことを思い起こします。多くの方々のご支援には、心より御礼を申し上げます。
都市環境研究所は、今後とも都市計画に対する期待に応え、引き続き運営をしていくことになります。次世代の横山、および福永などが中心となり、私、小出は経営の第一線から退き、㈱都市環境研究所会長として、従前と同様活動する所存ですので、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、みなさまのご健康をお祈りします。
敬具
令和元年9月1日
㈱都市環境研究所 会長
小 出 和 郎
新任のご挨拶
株式会社都市環境研究所は1970年に設立され、来年で設立50周年を迎えます。筑波学園都市の計画から始まり、常に日本の代表的な都市計画コンサルタントとして様々な街づくりに携わってまいりました。都市の成熟期を迎えた昨今では新しい都市計画が求められております。そんな時代背景の中、弊社の体制は大きく生まれ変わろうとしています。今後とも、より良い街づくり、モノづくりに貢献できるよう全社挙げて頑張っていく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
令和元年9月1日
㈱都市環境研究所 代表取締役 所長
横 山 英 生